ICL(アイシーエル)体験記

視力矯正手術といえばレーシックが有名ですね。
レーシックを受けられない人も受けられる視力矯正手術にICLというものがあります。
長く悩んだすえにこの手術をうけたので、同様に悩んでる人の参考に体験記を公開します。

ICLとは?

ICLはひとことでいうと目の中にレンズをいれる術式です。
ICL(アイシーエル)は、小さなレンズを目の中に移植(インプラント)して近視や乱視を矯正し、裸眼視力を回復させる新しい視力矯正手術です。レンズを黒目(虹彩)の裏側の後房と呼ぶ位置に固定するので「有水晶体後房レンズ」、「フェイキックIOL(Phakic IOL)」(phakicは水晶体の英語名)、あるいは「有水晶体眼内レンズ」ともいいます。

目のことってあまり知らないので文字で読んでもさっぱりだし、なんか怖い…。私もそうでした。

もともとレーシックを受けようとして適性検査を受けましたが、私の場合円錐角膜という眼の形状の問題で不適合という結果になったため、それじゃあこういうのあるよと提案されたのがICLでした。

初めてICLの事を聞いた時に、「目の中にレンズを入れる?」と聞いて「意味わからん…。絶対無理!」と思い、メガネと付き合うことを決めました。それが2013年くらいのことです。

その後時間が経過して、どうにも不便なのでICLを調べ直し、手術自体は白内障手術の技術と似たものだということを知り(厳密には違いますが)、更に調べていくうちに恐怖がなくなってきて、ついにはやりたい気持ちが強くなりました。

手術の流れ

実際に手術を受ける流れはこんな感じです。

  • 適正検査を受ける(2回)
  • レンズを発注する
  • 手術を受ける
  • 安静にする

事前検査

事前検査は予約をして行きました。
私が受けたのは神戸神奈川アイクリニック。ICLでは症例数が多くて一番有名な眼科です。

事前検査はすごくオートマチックに進みます。
視力測定と眼圧検査、目の形状の検査、瞳孔の大きさの検査etc.
視力検査は当然として残りは何かというと、

  • 眼圧は目の異常検知
  • 目の形状は適正な術式の確認
  • 瞳孔の大きさはレンズのサイズとか諸々

です。

瞳孔を開く点眼をするんですが、瞳孔が開くと光が眩しいのでその日は車運転したりできないのでご注意を。

事前検査は精度を上げるために2回やります。なので半日×2日ほど使います。

レンズを発注する

レンズの発注は事前検査の2回目の終わりに意思決定をします。海外に発注するそうなのでその後は後戻りできなくなります。よく考えて決めるところですが、気持ちは固まってたのでさくっと進みました。

ちなみにレンズの納期は約1〜2ヶ月。こればかりは発注してみないとわからないらしく、早く到着する人もいればそうじゃない人もいるらしい。私の場合はGWを挟んだので2ヶ月くらいかかりました。

手術を受ける

さてレンズが到着したらいよいよ手術を受けることになりますが、手術の予約もレンズ到着してからじゃないと出来ません。到着した週にできるわけでもないので更に3週間ほどかかると見ておくのが良いでしょう。私が最初に検査にいったのが4月末。レンズが到着したのが7月1週目。手術が7月末の土曜日でした。

手術3日ほど前から点眼をします。前日は飲み薬もあります。薬は2回目の検査の時にもらうので忘れそうですが、手術日の決定の電話の時にリマインドしてくれます。

当日は14時から手術でした。

最初に点眼を行います。5分に一回くらいのペースで2種類を30分くらいやる事になります。その後目の検査をしてから手術室へ。

超緊張します。怖いのでどきどきします。点眼麻酔をして痛みはないですが見えてるので怖い…。
でも実際のところは何の作業をしているかは全くわかりません。
まばたきできないように目を固定する器具をつけた後は、消毒用の点眼で視界がぼやけるのと、器具が目に入ってるんだと思うけど近すぎて全く見えません。その点は怖いことがないので良かったです。

痛みは無いと書きましたが、固定器具の圧と、手術の時の圧がかかります。手術の時の圧は軽く感じる人もいるのかもしれませんが、私の場合はそれなりに気持ち悪かったです。押されてるというより目の向きを変えられてる感じの圧です。たぶんレンズの固定のための作業だと思いますが、それがちょっときつかったです。

時間は片目約5分というところでしょうか。それなりに消耗します。もう片目もすぐにやるので早く終わって〜と思うと同時に、もう1セットあるのか…とぐったりしました。といってもすぐに終わるのでどきどきしてたら終わります。

安静にする

手術が終わると隣の暗い部屋で少し安静にします。
この時点で視力が回復しているという噂もありますが、実際のところはぼんやりしてます。白いモヤがかかってみたいな状態で、視界は映画とかで出てくる回想シーンみたいです。ちなみに気分は悪いと思います。さすがに目を触られてるからだと思いますが、私は頭が痛かったです。ぐったりして目を休めました。

その後、目の状態を検査します。視力検査と目の状態の検査。その時点で視力は0.9くらいになっていました。そんなものなの?って少しがっかりしましたが、直後なのでそんなものです。気にしなくても問題ありません。

落ち着いたら帰宅してOKと言われたので、少ししてから保護メガネをかけて帰宅しました。
帰路は、この頭痛はいつまで続くんだろうということと、視力がちゃんとでなかったらどうしようとか考えながらぐったりで元気が出ませんでした。

手術後の経過

当日は点眼を1時間おきにする必要があります。
3種類を1時間おきにやるのでそれなりに手間がかかります。
目は充血しまくりで真っ赤で怖いので鏡でもはっきりと見てられませんでした。

帰宅してとりあえず横になりました。少しだけ眠りが来たので30分ほど眠ったと思います。気がついたら頭痛はおさまっていました。頭痛の回復と合わせて視力も少し良くなってきた気がしましたが、それでも疲れてるので音楽を聞きながら横になって、時間がきたら点眼を繰り返しました。
手術当日は家族が実家に帰っていたので一人で生活です。子供と遊んで目を負傷したら困ると思っていたのでちょうど良かったです。

夜ご飯をコンビニに買いに行って適当に済ませて、テレビを見て過ごそうと思ってテレビを見たら、今まで見えてなかったものがものすごくクリアに見えました。この時点で視力はかなり良くなってました。部屋を見回したところ、めちゃくちゃクリアです。部屋の時計や壁の写真、テレビのPanasonicのロゴもクリアに見えます。DVDデッキのデジタル時計もはっきり見えました。すごく回復していてようやく元気になってきました。

一つ困ったことがありました。LEDのスポットライトを見ると光の輪が見えるようになっていました。手術前に言われてたことなのでまぁ仕方ないかなと思ったものの、これずっと見えるのかな〜と少し不安にもなりました。とはいえ1週間くらいは様子見だなと思って寝ました。

翌日検診

翌日検診に出かけました。
行きの電車で向かいの席や離れた席の人、広告などがくっきりと見えました。

視力測定をすると両目とも1.5ずつ出てました。
目の充血は少しマシになってるものの、まだ赤いところがわかります。翌日なので仕方ないですね。光の輪はわかること無く見えるものの、初日ほど気にはなってきました。

3日目

目の赤みはだいぶマシになってきます。メガネなしでも大丈夫そうな状態なのでもう少しで平時なのかなという様子。視力は少しぼやけるときがあってまだ安定はしない感じ。

一週間検診

レンズはちゃんと入ってるし問題ないということで経過良好。視力は両目1.5で狙い通り出てるとのこと。目の違和感はなくなってきている状態。近くが見えにくいものの老眼というよりはまだ慣れてないからだと思われる。

まとめ

手術からまだ数週間というところですが、視力が良くなって劇的に生活が楽になりました。
解像度があがり、標識もくっきりです。
メガネを忘れる心配もなければコンタクトで目がつかれることもありません。
手術である以上は当然リスクもあるので慎重に選択する必要はありますが、レーシックができない方もこの方法は価値があると思います。
 
 

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