ランニングシューズ選びの考え方を見直した件

初めてちゃんとランニングシューズを買いに行ったのは姫路城マラソン2015のすぐ後だった。理由は膝が痛くなったからで、やっぱりちゃんとしたシューズを履かないと行けないんだと思ったから。

スポーツショップに行って店員さんに相談したところ「何履いてるんですか?」と聞かれアディダスの靴とだけ答えたときに「いや、そういうんじゃなくて」と言われたのが印象的だ。店員さんは「こいつほんまわかってないわ」って思ったことは今なら容易に想像できる。

そんなド素人な僕に店員さんが最初に勧めてくれたのはミズノのシューズだった。足のサイズを図ってもらったところ足幅が広いためミズノがおすすめとのこと。足の幅は3Eなのだが、別にその幅なら他のメーカーも作ってると今は思うけど、たしかに初心者にはミズノをおすすめするのは店員からすると定石だったのかもしれない。

そして記念すべき最初のちゃんとしたランニングシューズはMIZUNO WAVE RIDER19になった。水色と黄色にグラデーションしたモデルだ。そしてしばらくはそのシューズを履いて走り続けることになる。

この頃はまだ週末に少し走っていた程度だったので、買ってから数年は履いていたと思う。おそらく寿命を超えて履いていたかもしれない。そして買い替えの時期が来たとき、ある程度走るようになっていたのでタイムを狙いたいと思うようになっていた。

この頃聞きかじった知識では早くなるほどソールが薄いものを履くようになるとか。そしてWAVE RIDERを買ったお店に行き、4時間を切れるくらいのシューズにしたくて今よりソールが薄いものが良いとリクエストをして、おすすめされたのがWAVE AERO 16 WIDEだ。

おすすめされた今までより底の薄いシューズなので、なんだか良いもののように感じた。実際のところ、このシューズは自分との相性がばっちりだった。足のフィット感はばっちりで、なんとなく早く走れるようになった気もした。そしてその後3足同じモデルを履くことになるくらい気に入った靴だった。

もともとサブ4目指して練習していたわけだが、サブ4達成したときには大きく目標を超えて3時間40分、そしてその3ヶ月後くらいにサブ3.5を達成することができた。このときまでWAVE AEROを愛用していた。

特に不満があったわけではないけど、シューズは消耗品なので練習用は安いものにしようと探したところ、MIZUNO WAVE SONICというシューズに出会った。このシューズは部活というカテゴリでシューズチャートの外に表示されていた。なんだこれ?となったけど、よく見ると価格が安く靴裏がタイヤみたいになっていて丈夫そうだった。まさに部活向けで安いので学生にも買いやすいし、練習で酷使しても大丈夫なように丈夫に作られている。そしてこの靴もまた2足程度連続して履くことになった。

ここまで出てきた3足をみてお気づきになる方もいると思うが、ずっとミズノのシューズを履いてきた。最初に買ったお店で足幅が広いからミズノと言われ、そういうものだと信じ切っていたところはある。なので次買うとしたらという選択肢はミズノだったし、シューズチャートはミズノのものしか見ていなかった。だから他のメーカーのシューズは全く無知だった。

サブ3.5を達成した後のシューズチャートはというと、ほんとの薄底シューズになる。ミズノだとWAVE EMPERORというめちゃ早そうなシューズだ。しかしながら、この靴には手を出せなかった。店員も脚ができてないとフルのとき後半足が持たないと言われた。が、次走るときはこの辺りをもう履いても良いんではないかと思っていた。

そして買い替えたのはアシックス ターサージール6だ。初めてミズノ以外のシューズを履いた。なぜアシックスにしたかというと神戸マラソンのメインスポンサーがアシックスだからということと、日本人にはミズノとアシックスという新しい噂を聞いて今回はアシックスにお世話になることに決めた。

神戸マラソン前に30km走を走ったところ、なかなか快調に走ることができた。なかなか良い。しかしながら足の爪を2本分やられてしまい、血で真っ黒になりペディキュアを塗ってるみたいな爪になる事案が発生した。そこで出した結論は、アシックスは足に合わなかった、ということだった。今までここまで爪をやられることがなく、直近の変化がシューズとなればそう考えるのが一般的だ。

そして神戸マラソン前に買い替えたのがWAVE EMPERORの後継のWAVE DUELだった。やっぱりミズノに回帰して、そしてシューズチャートのサブ3.5の次あたり、サブ3を狙う方向けとなっているシューズだ。細かいことは割愛するものの、ソールの薄いシューズの1つだ。そして底がかなり硬いのをウリにしている。いわゆる反発力の高いシューズということだ。

神戸マラソンをこのシューズで走ったところ、今まで痛くなったことのない股関節が痛くなった。そして股関節を気にして走ったため、終盤に膝も痛くなったし、25km付近からペースダウンしてしまった。そして極めつけは親指をやられたこと。かつてないほどダメージがでかかった。痛くてしばらく走ることができなかった。

今年は神戸マラソン2019と大阪マラソン2019に両方当選していたので、中2週間で次のレースに出ないといけない。しかし親指はかなりのダメージで、結局直前まで走ることができなくなった。そして大阪マラソンはターサージールで走ることにした。

大阪マラソンでターサージールで走ったとこと、事前の状況から自己ベスト更新狙いではなくちゃんと完走できたらOKという目標にした。そしてペースも神戸マラソンよりも少し落として走ることにしたところ、35km付近までは同じペースで走ることができた。

これを受けて思ったことは、ミズノでもアシックスでもどこのメーカーでも、とにかく足にフィットしたシューズを選ばなければいけないということ。そして、自分の走力的には薄底はダメージが大きいということ。加えて底が硬くて反発力があるシューズは怪我するかもしれないということ。

以上から、自分のシューズ選びの基準は以前から少し変化をしている。当初シューズチャートを信じてタイム別に選ぶということをしてきたが、実際はそれはあくまで参考。そんなに気にすることはなく、フルマラソンの場合は足への影響を考慮して足に優しいシューズを選ぶ方が優先度が高いと感じている。

メーカーの出しているシューズチャートはある程度そのとおりだと思うし、ハーフマラソンならそれを信じて選んでも問題ないと思う。でも、フルマラソンの場合は脚への負担や終盤の疲れから脚を守れるものが理想じゃないだろうか。

ということで、しばらく薄底シューズはスピード練習用くらいで、厚みがあっても足を守れる靴を選ぶことにして、次の挑戦をしたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました